ついに東京が「インフルエンザ”流行警報」発表。今年の特徴・対策と未来の希望
1月17日(木)、東京都内でインフルエンザの患者が「流行警報基準」を超え、インフルエンザ流行警報を発表しました。
出典:出典:https://weathernews.jp/s/topics/201901/170225/
“1月7日から1月13日までで、インフルエンザ定点医療機関からのの患者報告数が急速に増加。
「流行警報基準」を超えて大きく流行しているとして、これまでの注意報を切り替え、17日に「流行警報」を発表しました。”
出典:出典:https://weathernews.jp/s/topics/201901/170225/
◆ 今年のインフルエンザはまだまだ感染拡大の恐れ
上記の画像でも分かる通り、例年の傾向だと1~3月にかけてインフルエンザ流行のピークを迎えます。
また、今年の関東地方は2019年になってからほとんど雨も降っておらず、空気が乾燥しているのため、感染力をさらに拡大させてしまうおそれがあります。
さらに本日から一週間、関東では冬晴れの予報で乾燥状態は続くもようです。
ではもう少し詳しくインフルエンザについて読み解いていきましょう!
◆ インフルエンザと空気の乾燥の関連性とは?
空気が乾燥していると、なぜ感染力を高めてしまうのか?
【人への影響】
口や鼻の呼吸器系や、のど、気管支の防御機能が低下。
風邪やインフルエンザなどのウイルスが入りやすくなります。
【インフルエンザへの影響】
冬に風邪やインフルエンザの病原菌が増加。
そして乾燥した空気を好み、乾燥し場所では長時間漂います。
湿度35%以下 → 1日経過してもウイルスは生存
湿度50% → 約10時間後にほぼ全滅
室温21℃、湿度65%の状態を16時間保てば99%のウイルスの増殖力や感染力を奪う
参照:http://www.sakai-iin.com/article/14240220.html
室内にいるときは、この室温21℃、湿度65%の状態を守ることが重要とされています。
加湿器を利用せず、暖房だけだと空気がさらに乾燥してしまい、せきやくしゃみなどで出た風邪やインフルエンザの飛沫が遠くまで飛び、一日中ウイルスが部屋に漂っているということになります。
そう思うと、加湿を徹底しないと!と思いますよね。
◆ インフルエンザウイルスはどのように感染するのか?
インフルエンザの感染の方法は2つ、飛沫感染と接触感染があります。
飛沫感染
1, 感染者が飛沫(せきやくしゃみ)をする
2, ウイルスを含んだ飛沫が空気中に広がる
3, 健康な人がその飛沫したウイルスを口や鼻などから吸い込み感染する
接触感染
1, 感染者が飛沫し自分の手で押さえる
2, その押さえた手で何かモノに触る
3, 健康な人がその感染者が触れたモノに触る
4, その手で自分の目や鼻、口に触る
◆ 自分の地域でインフルエンザが流行しているか確認する方法
自分の地域でインフルエンザがどのくらい流行しているのか、自分の周りで感染者がいないので自分の地域では大丈夫なのかなど、わからないと対策も気が抜けてしまいますよね?
そんなときは、スーパー・スプレッダー(多くの人への感染拡大の感染源となった特定の患者の存在と言われる、自分の地域の保育園児や幼稚園児、小学生児)を見ると、どのくらいあなたの地域で流行しているのかを知ることができます。
また、スーパー・スプレッダーの中でも小学生低学年が行動範囲も広がりより広域にウイルスを運んでくるため、最も感染源とされています。
今では、小学校の欠席情報等を公開している自治体もあるようなので、知りたい方は調べてみてはいかがでしょうか?
◆ インフルエンザの予防
人が多い場所(繁華街など)は極力避ける
人が多い場所に行くと、当然ウイルスに感染する可能性も上がります。
飛沫感染の恐れがあるので、人が多いところにはなるべく行かないことが賢明です。
外出の際はマスクを着用
外出する際は、飛沫による感染を防ぐためマスクを着用しましょう。
マスクの着用は乾燥対策にもなります。
外出後の手洗いうがい
外出すると外から風邪はインフルエンザウイルスを持ち帰っている可能性があります。
手洗いをすることにより接触感染を防ぎ、うがいで口や喉のウイルス感染を予防します。
室内では湿度を65%に
上記インフルエンザと空気の乾燥でも説明したとおり、乾燥によりウイルスは部屋の中をずっと漂っています。
湿度の保持を徹底しましょう。
インフルエンザの予防接種
インフルエンザには予防接種があります。
ですが予防接種のワクチンには様々な種類があり、今季では「シンガポールA型/H1N1」「香港A型/H3N2」「プーケットB型(山形系統)」「テキサスB型(ビクトリア系統)」が流行していますが、各ワクチンを接種しても完全に予防出来るとは言えないのが現状です。
特にA型ですが、毎年少しずつ変異を繰り返しているからです。
◆ インフルエンザに効く「万能ワクチン」が近々誕生!?
そこでつい最近舞い込んできた喜ばしいニュースが、今までのように何種ものワクチン接種をするのではなく、あらゆる種類のインフルエンザウイルスの免疫を与えるといわれる「ユニヴァーサルインフルエンザワクチン」です。
1回ないしは2回の予防接種によってその効果を発揮するものといわれています。
現在、製品化のために研究が繰り返し行われ、まもなく2年に及ぶ試験を終える予定です。
毎年全世界で流行するインフルエンザが、万能ワクチン「ユニヴァーサルインフルエンザワクチン」によって予防できる日もそう遠くない未来になるかもしれないですね。
その日まで、インフルエンザ予防を徹底して元気に冬を乗り越えて待ちましょう!