ZOZOTOWN創設者、前澤友作さんから学ぶ新しい経営哲学
破天荒な行動で世間をザワつかせているZOZOTOWN創設者、前澤友作社長。
株式会社スタートトゥデイ(今年10月より株式会社ZOZO)の社長で、ファッション通販サイト『ZOZOTOWN』を運営し、
一代で時価総額1兆円を突破させた日本を代表する経営者の一人です。
フォーブスの日本長者番付2018では、前澤社長の個人資産は2830億円で
国内18位。
昨年5月には、バスキア作品を過去最高額となる123億円で落札。
身体の寸法を瞬時に採寸することのできるZOZOSUIT(ゾゾスーツ)の無料提供も記憶に新しいですね。
最近では、「SPACE X」社の民間月旅行(民間人初の月周回計画)に乗客として参加すると発表。
このように常に話題の絶えない前澤社長ですが、経営に関する考え方も普通の経営者にはない考えをお持ちでした。
それでは日本を代表する経営者の一人、前澤社長の経営哲学とはどんなものなのでしょうか。
《前澤友作》
出典:https://campus.nikkei.co.jp/article/151315011_2.html
◆ 「競争」より「協調」
基本給とボーナスの一律性
「競争が嫌い」と公言し、その一環として
役職手当以外の基本給とボーナスが従業員一律としています。
これについて、現役の株式会社スタートトゥデイ(今年10月より株式会社ZOZO)社員の方はこのように語っています。
「どうやったらほかの社員を出し抜けるか、上司に気に入られるかなどと考える社員が増えるほど、会社はつまらなくなるし、業績も上がらなくなる。
それならばいっそのこと給料一律で社内競争を排することで、社員にはお客をどう喜ばせるかを考えることに時間を使ってほしい。そんな社長の想いから始まった制度です」
(「週刊現代」2017年9月6日『一代で一兆円企業を築いたZOZOTOWN社長「異形の履歴書」』より)
9時出社、15時退社の6時間労働制
日本の労働基準法で定められている1日8時間労働という常識も、
前澤社長は本当に集中して仕事できるのは3〜4時間じゃないの?と疑問をもち、
それなら最短時間で最高のパフォーマンスをして仕事を切り上げ、
趣味や遊びなどで刺激を受けてほしいと9時から15時の6時間労働を導入しました。
◆ 「競争」より「協調」から生まれる「生産性」
前澤社長はZOZOTOWN躍進の秘訣も
「競争しなかったことによるもの」と語っています。
競争ではなく協調を望み、その取り組みからスタッフの意識も変わっていき、
一人一人の生産性も大きく上がったと言います。
また「働きやすい職場」にすることで更に良い人材を集めることができ、
「いい人が集まれば、いい商品が提供でき、いい会社ができる。
いい会社にはまたいい人が集まって、好循環が生まれます。」
(「企業倶楽部」2009年1・2月号より)
という前澤社長の考えにつながっていくのではないでしょうか?
◆ まとめ
前澤社長は幼い頃から人と同じを嫌い、変わり者でした。
なので、前澤社長のプライベートも仕事も周囲は驚いたり破天荒と思うかもしれません。
ですが経営はもちろん、行動の全てにおいて緻密な計算と戦略があると私は思います。
プライベートでも常に話題になり、世界からも注目される前澤社長の運営する
ZOZOTOWNは、アパレル業界が不況と言われるなか右肩上がりで売り上げを伸ばしています。
普通じゃないことをするというのは、なかなか世間から認められず批判を浴びることもあると思いますが、
緻密な計算とブレない強さ、そしてこだわりを持っての経営をすることが
前澤社長に学ぶ経営の哲学なのではないでしょうか。