怒りをコントロール!「アンガーマネジメント」でビジネスを円滑に

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仕事や人間関係、恋愛において「怒り」を覚えることは誰にでもあります。
けれど、この怒りによって仕事がうまく回らなくなったり、2人の関係に亀裂が入ったりすることも。

「アンガーマネジメント」とは、そんな怒りと上手に向き合ってコントロールできるようにする、心理トレーニングを指します。
これはビジネスや教育の現場にも取り入れられており、お互いに理解し合い、人間関係をスムーズにするスキルがつけられるのです。

今回は、今日本で注目されている「アンガーマネジメント」の方法をご紹介していきます。

◆ 怒りのメカニズム「第一感情と第二感情」

人には第一感情と第二感情があり、これらによって怒りが生まれます。

「第一感情」とは、悲しい・つらい・寂しい・不安というようなマイナスな感情のこと。
心はコップのようになっており、この第一感情がたまると水と同じように溢れ出します。
この溢れ出した感情が「第二感情」、つまり怒りです。

例えば、失恋した直後は「別れて悲しい…」と涙していたのに、ある日「フるなんて最低!」と怒りがこみ上げてきます。
これが第一感情と第二感情のメカニズムで、ある一線を超えたときに人は怒りを覚えるのです。

◆ アンガーマネジメント①

怒りを6秒我慢する

アンガーマネジメントの1つ目が「怒りを6秒我慢する」こと。

怒り始めて6秒間が怒りのピークであるといわれており、それを越えれば気持ちがある程度落ち着きます。
つい怒りそうになるイライラした気持ちが、「まあいっか」と心に余裕を持たせてくれるのです。

争いを避けるための6秒を乗り越えるコツは以下の通り。

・1から6まで数を数える
・その場から離れて気分転換
・他の物や人に意識を集中させる

◆ アンガーマネジメント②

イラッとポイントを点数化・記録

人にはそれぞれされて嫌なことがあり、基準もまちまちです。
イラッとしたときは「何に」「なぜ」「どのタイミングで」怒りを覚えたのか、日記や手帳に記すようにしましょう。

時間が過ぎると何に怒っていたのか忘れ、同じことを繰り返してしまうことも。
しかし後で見返せるようにしておけば、イラッとポイントを避けられるようにもなります。

また、ポイントごとに点数をつけるのも、解決の優先順位が見えるようになるのでおすすめです。

◆ アンガーマネジメント③

“I”メッセージ

怒りは自分1人で抱えこむのではなく、“伝える”ことも大切です。
そのときに活躍するのが「Iメッセージ」で、「I=私」を主語にして伝えましょう。

悪い例
「(あなたは)いつも待ち合わせに遅れるよね!」

良い例
「(私は)早めに来てくれたら嬉しいな」

そうすると相手は、「怒られた」ではなく「申し訳ない」という反省の気持ちに。
関係に亀裂が入るのを防ぎ、相手は改善しようと努力するなど、Iメッセージはメリットの多いアンガーマネジメントなのです。

◆ アンガーマネジメントはどんな場でも使える

ビジネスだけでなく、アンガーマネジメントは家族や友人、恋人にも使えます。

相手に怒りを覚えることや、改善してほしい部分があるときに使うと効果的!
お互いの信頼関係を深めることもできるので、ぜひ生活の一部としても取り入れてみてくださいね。

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