ビジネスにおいて成功をおさめる「プレゼン」のノウハウ
ビジネスのさまざまな場面で避けて通れないプレゼンテーション。
プレゼンはどちらかといえば苦手
できるなら避けたいという方も多いのではないでしょうか。
そんな方に向けて、プレゼンの準備から本番、
プレゼン後まで使えるノウハウをお伝えします。
プレゼン力が身につけば、それは即あなたの評価につながり、
ビジネスの可能性も大きく広がるはずです!
◆ プレゼンの成否を分けるのは事前の準備
【伝えるべきポイントを絞り込む】
プレゼンにおいてあれもこれも伝えたいと、
やみくもにポイントを羅列してはかえって焦点がぼやけ、
受け手にとっては何が言いたいのかよくわからないものになりかねません。
今回のプレゼンで大切な点は何か。
製品なら先進性なのか、価格なのか。
サービスならターゲットなのか。
オリジナリティーなのか。
理想を言えば、何か一つに絞れるのがベストですが、
それは無理でもできるだけ余計な要素を削ぎ落とし、
整理することで強みが伝わりやすくなります。
【資料はあくまで脇役】
パワーポイントなどのスライドを使ったプレゼンで、
スクリーンに映し出される資料は、できるだけ文字は少なく、
図や写真を使った視覚的にわかりやすいものにする必要があります。
またスライド1枚につきメッセージは1つにしましょう。
文字がびっしりの資料は理解が困難です。
スライドの意図を説明し、伝えるのは、あくまで話し手であるべきです。
読むだけで企画内容が理解でき、一人歩きできる「企画書」と
プレゼン資料は分けて考えましょう。
【リハーサルは入念に、特に最初と最後】
プレゼンターとして場に上がるのに、ぶっつけ本番で臨むのは、
よほど自信がある人でもない限り、やめるべきです。
プレゼンに与えられた時間を想定し、何度も予行演習を行いましょう。
できれば社内の人に見てもらうか、その姿を録画して見返すことで
変更すべき点、足りないものが客観的に見えてきます。
特に冒頭と最後の締めは、プレゼンの印象を決める重要なパートです。
どんな言葉で始め、どう終えるかじっくりと考え、リハーサルを繰り返しましょう。
◆ プレゼン本番をスムーズに乗り切るために
【結論から話す】
ちょっとした商談においても、
また会議室を使うような大きなプレゼンにおいても、
一番核となるポイントはまず最初に伝えましょう。
前置きが長いと相手は「結局何が言いたいんだ?」とイライラし、
その後の話も素直に聞けなくなります。
物語であれば起承転結が基本ですが、
プレゼンにおいては結論をもったいぶる展開はマイナスです。
伝えたいこと、相手が知りたいことをまず提示し、その背景や理由を補足していく進め方が効果的です。
【話すことを予告する】
これからの展開をあらかじめ伝えることで、
相手は安心し、話に集中することができます。
「これから大事なポイントを3つお話しします」
「これまでの話を具体例に当てはめて説明します」
などの言葉を冒頭に加えることで、よりわかりやすく、
聞き手の負担を減らすことができます。
【抑揚をつける。ボディランゲージを足す】
話し手が文書を棒読みしているような話し方だと、
単調になり、聞き手は大事なポイントも聞き逃してしまいます。
例えば重要なポイントであれば、
「ここが最も大事なんですが」と前置きしたり、
話に入る前に少し間をあける、ゆっくり話す、
などしてメリハリをつけましょう。
また、大きさを示すのであれば、
手を広げて「このくらいのサイズで」とするなど、
ちょっとしたボディランゲージを取り入れるだけで、
話し手への注目度は格段にアップします。
【質疑応答のコツ】
プレゼンが終わった後の質疑応答は、
どんな質問が来るかわからないだけに難しい面があります。
もちろん事前に予測できる質問には準備の必要がありますが、
想定外の質問がきた時には、相手の質問を繰り返して確認するなどして考える時間を稼ぎましょう。
正直に「少し考えをまとめる時間をいただけますか」
と言ってもいいでしょう。
質問にはすぐに答えねばならないというのは思い込みです。
焦ってあやふやな回答をするよりも、
整理した考えを伝える事で、こちらの誠意も伝わるはずです。
◆ プレゼンの結果を次へとフィードバック
プレゼンが終わり、その結果の連絡が先方から入ります。
企画が通った、通らなかった、いずれにしろ大切なのはそのあとです。
通ったなら、採用された要因、また競合プレゼンであったなら、
その中で自分たちの企画が選ばれた理由を尋ねましょう。
通らなかった場合も同じです。
「今後のために教えていただきたいのですが、
弊社の提案に足りなかったものは何でしょうか?」
と聞けば、先方は快く教えてくれるはずです。
ここができていない方が案外多いのです。
プレゼンは結果が全てではありません。
むしろダメだった場合こそ、次に活かせるヒントが多く潜んでいるとも言えます。
実りあるプレゼンを通して、ビジネスマンとして、
人としてのスキルに磨きをかけていきましょう!