今更聞けない。大人なら誰でも理解すべき!お中元のマナーを解説!

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子どもの頃この時期にお中元がくると早く開封したいとワクワクして無邪気に喜んでいた頃が懐かしく思う今日この頃。

今や大人になり、お中元を贈る立場となりました。

ん!?待てよ!お中元って誰に贈るの?いつ贈るの?お中元って頂くものではないの?

と思った方。この記事を絶っっっっっっっっっっ対全部読んでください。

飽きたからといって、他のことを検索する事は許しません!笑

良い歳になって、今更人にお中元のマナーについて聞けないですよね。

今回は、大人なら誰でも理解すべきであるお中元のマナーをわかりやすく解説していきたいと思います。

◆ マナーその①「お中元は何のために贈るものなのか?」

お中元の歴史を知らなければ何も始まりません。

そもそもですが、お中元は中国の風習が起源となっているのをご存知でしょうか?

中国にはお中元の起源となった、中元の旧暦7月15日に地官赦罪大帝(ちかんしゃざいたいてい)という日があります。

これは、なんと人が犯した罪を許してくれる神様の誕生日なのです。

この誕生日の日に贖罪(しょくざい)という風習がありました。

贖罪とは、罪を代償物によって償うという事。

つまり起源となった中元は「罪を償う」ものだったのです。

これがのちに死者の罪を赦す(ゆるす)日となりました。

この流れから、この日に祖先を供養する孟蘭盆会(うらぼんえ)を行うようになりました。

一方この頃、日本では御霊祭りというお盆と年末にご先祖の霊を祀る(まつる)風習がありました。

中元もお盆も、ご先祖を供養する意味が込められていますよね。

この7月15日のご先祖へのお供え物が親戚や近隣へ贈る習慣ができ、江戸時代頃には一般庶民にも広がり今のお中元の形となったと言われています。

このような歴史がお中元にはあったのです。では、ようやくですが何のためにお中元を贈るかです。

お中元は日頃からお世話になっている方々に、半年間の感謝の気持ちやこれからも変わらずよろしくお願いします。という気持ちを伝える贈りものです!

また健康を願う気持ちを表す贈りものでもあります。

ちなみにですが、この半年間というのが、お中元とお歳暮の違いとなります。

簡単に説明するとお歳暮は1年間、お中元は半年間の感謝の気持ちを伝えるものなのです。

◆ マナーその②「お中元はどの時期に贈るものなのか?」

お中元を贈る時期について、地域によって違いがある事をご存知でしょうか?

地域別にご紹介したいと思います。

【北海道】
7月15日〜8月15日までの期間となります。

【関東・東北】
7月初旬〜7月15日までの期間となります。

【北陸】
地域によって異なります。そのため事前に贈る相手の地域の時期を確認が必要です。

7月1日〜7月15日と7月15日〜8月15日に分かれているので7月15日に贈る事が無難かもしれません。

【関西・東海・中国 ・四国 】
7月中旬〜8月15日までの期間となります。

【九州】
8月1日〜8月15日までの期間となります。

【沖縄】
旧暦の7月15日までの期間となります。

つまり、その年によって時期が変更となるので注意が必要です!

ここで1つの疑問が湧くはずです。

なぜお中元の時期が地域によって異なるか?
気になりますよね。

それは地域によってお盆の時期が異なるからです。

明治時代に改暦が行われ、(太陰太陽暦)旧お盆が8月15日、(太陽暦)新お盆が7月15日の2パターンが地域によって現在も分かれているのです。

お中元とお盆は深く関係するもので、さきほどお中元の起源で説明したお盆はご先祖を供養する意味が込められていることから始まったためです。

◆ マナーその③「お中元は誰に贈るものなのか?」

では、実際に誰に贈るべきものなのか。

さきほども述べたように、お中元は日頃の感謝を気持ちなど伝えるためのもの。

だから感謝の気持ちなどを伝えたい相手にお中元を贈れば良いのです!

例えば仕事の関係であれば、仕事でお付き合いのある方や会社の上司などが挙げられます。

ただ、仕事関係のお中元で注意しなければならないことがあり、まず公務員の方へ贈ってはいけないこと!

その理由は、利害関係者からお金や品物を受け取ってはいけないという「国家公務員倫理法」という法律で定められているからです。

またその他の一部の民間企業でも、社内のお中元のやり取りを禁止している場合があります。

その理由としては、会社や個人としても金銭的な負担が大きいことや上司から部下への人事評価やパワハラ、接待や贔屓(ひいき)などの誤解を招かぬようになどが挙げられるようです。

なのでお中元贈る場合は、自分の働いている会社や取引先など問題がないかを確認することが必要でしょう。

仕事以外であれば、恩師や離れていてなかなか会うことの出来ない家族や親戚、友人などが挙げられます。

結婚をすれば、義理の両親などに贈ることもあるでしょう。

また、お中元で迷うあるあるとして挙げられることがあります。

それは、贈る側と贈られる側が喪中の時にお中元を贈っていいものか。

これについては、どちらが喪中であっても問題はありません。

なぜならお中元はお祝い事ではなく、感謝の気持ちを伝えるものだから問題がないのです!

ただし、四十九日が過ぎてから贈るのが最低限のマナーとなります。

◆ マナーその④お中元の予算は?何を贈れば良いの?

予算によって贈る品も決まってくるので、予算を把握する事はとても大事ですよね。

下記はだいたいの目安としてご参考にしてください。

【友人や身内】
3,000〜4,000円前後
【お世話になっている相手や上司】
5,000円前後
【特別にお世話になっている相手やビジネス関係の相手】
5,000〜10,000円前後

予算が理解出来ればあとは贈る品を決めるだけ!

贈る品は季節を感じることができる商品が鉄板になっています。

具体例を挙げると、ビール・ジュース・そうめん・フルーツやお菓子の詰め合わせなどが定番です。

ここ最近はカタログギフトを贈り相手に選んでもらう形も増えてきているようです。

また贈る相手の家族構成や、職場の人数なども把握していると贈る品も決めやすくなります。

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