新しい住まいの形、個性が活きるリノベーション
「リノベーション」という言葉、ご存知ですか?
今、新しい家づくりのスタイルとして注目が高まっており、
市場規模も年々、拡大を見せています。
その人気の秘密は「個性」というキーワードにあるようです。
◆ 新築から中古・リノベーションへ
長年日本では、家は新築に住むのが最高という
「新築至上主義」が根付いてきました。
しかし、住まいに対する価値観の多様化や、
都心部では新築住居の価格の高騰もあり、
大金を払って新築を選ぶよりも、
「住みたいエリアで、自分好みの家に住めるなら、
中古の戸建てやマンションであっても全然構わない」
と考える人が、特に若い世代や女性に増えてきました。
そうした方のニーズにぴったりはまったのが
リノベーションなのです。
◆ リフォームとの違いは?
リノベーション(renovation)の意味は「革新、刷新、修復」。
リフォームは、時の経過とともに古くなった住まいを、
新築の状態に「原状回復」することが目的で、
古くなったキッチンや浴室を新しいものに取り換えるなど、
部分的、表層的な改修工事がメインです。
これに対しリノベーションの対象は、
間取りから内装、配管などを含む、住まい全体に及びます。
住む人の希望、スタイルに合わせて、
デザイン性を高めたり、内外装を変更したり。
より個性が活かせる、プラスαの価値を生み出す改修
ということになります。
◆ リノベーションならではのメリットとは
【エリアの選択肢が増える】
住みたい街で新築マンションを探そうとしても、
なかなか希望の立地で見つけるのは困難です。
でも中古の物件を買ってリノベーションとなれば、
駅近であっても空き物件を探して購入できる可能性は高まります。
【実際の物件を見て確かめられる】
新築マンションではモデルルームで仕様は確認できても、
実際の物件は完成するまで見ることができません。
対してリノベーションでは、実際の建物や部屋を見ることができます。
日当たりや眺望、周辺環境まで、しっかり確認できるので、
そこでの暮らしがイメージしやすく安心です。
【自由に設計、デザインできる】
新築マンションや戸建はどれも同じような無難なつくりです。
どうせ住むなら自分たちで作った、自分たちらしい家に住みたい。
という思いがリノベーションなら叶います。
例えば、仕切り壁を取り払って、
風通しのいい広々としたリビングにしたり、
料理が好きな方なら、キッチンスペースをたっぷり取ったりと、
世界で一つの、個性を活かした住まいが誕生します。
【費用面でも低く抑えられる】
同様の条件のもとで、
新築購入と中古物件+リノベーションでの費用を比べた場合、
中古+リノベーションの方が、数十%安くなることが多いようです。
また新築マンションの場合、
築年数が経つにつれて資産価値はどんどん下がっていきますが、
築数十年以上のマンションでは下がり幅はわずかになるので、
購入後に市場価格が下降するリスクを避けることもできます。
◆ デメリットも合わせての検討を
こうしてみると、リノベーションはいいことばかりに思えますが、
もちろんデメリットもあります。
築年数の古いマンションや戸建では、
耐震性が現在の基準に満たないものも含まれています。
特に1981年に耐震基準の大幅な見直しが行われる以前に
建てられたものに関しては、その可能性があります。
そのため耐震改修などが必要となり、
かなりの費用がかかってしまう場合があります。
そうしたデメリットも認識した上で住まい探しをするなら、
リノベーションは理想の家に出会うための、
魅力的な選択肢となるはずです。