今更聞けない!働き方改革のキーワードとなる「RPA」とは?

BUSINESS

働き方改革が叫ばれる最近の社会にあって、
注目されているキーワードのひとつに「RPA」があります。

RPAとは(Robotic Process Automation)の略で、
「ロボットによる業務自動化の取り組み」を表す言葉です。

なぜ今、「RPA」が話題になっているのか。
その背景と現状、今後の可能性についてご紹介します。

◆ RPA導入の背景

日本の労働人口は1997年の8,699万人をピークに、2016年には7,665万人まで減少。
少子化もあって今後もその減少傾向は続いていきます。

そこには正社員のみならず、事務などの業務補助に多く活用されてきた、
アウトソーシング(外部委託)や派遣社員なども当然含まれます。

人材不足時代の到来の中、企業は安定した業務委託や、派遣受け入れを行うのが難しくなってきています。

その一方、ITインフラの普及やクラウドシステムの登場などもあり、
多くの組織でこれまで紙が主だった契約書類や会議資料などがデジタル化され、
そのスムーズで間違いのない処理が求められるようになりました。

この「人手不足」と「作業の正確性、効率化」の両面を解決する存在としてRPAに注目が集まり、すでに多くの企業などで活用が始まっています。

◆ 多彩なRPAのメリット

RPAはロボットとついていますが、形があるわけでなくコンピュータに組み込むソフトウェアです。

これまで人間が行ってきたコンピュータ作業をソフトウェアが代行することで、業務の自動化を推進します。
具体的には以下のような業務を行うことができます。

・「売上伝票や領収書、請求書データなどの処理」
・「過去データの解析と予測による無駄のない発注」
・「アンケートなどのデータ入力と集計」
・「問い合わせフォームへのメッセージに対する自動応答」
・「Webサイト巡回による情報収集とマーケティング」
・「社員やアルバイトスタッフの雇用管理」
・「クライアント情報の管理及び分析」 
など 

そして、上記のような業務を人に変わって行うことで、

○「大量の作業を素早くこなせる」
○「高い精度を達成し、間違いやエラーがほぼ発生しない」
○「休み不要で長時間作業をこなせる」
○「残業代も不要で、コストを大幅に削減できる」

など、幅広いメリットを生み出せるのです。

◆ RPAの課題と今後の可能性

RPAは、現状ではこれまで人が行ってきた作業の代行がメイン業務となっていますが、
今後は複雑な思考を可能とするAI技術のディープラーニングなどの導入により、
より能動的な意思決定を行えるようになるでしょう。

□「対象者の感情や状況に合わせた最適なメッセージの作成」
□購入者データや季節、気候などを分析してのプロモーション提案」
などといったことも可能になるかもしれません。

またRPAに関して「RPAが人の仕事を奪う」という声があります。

RPAが人間に比べ、高い効率性と正確性を備えているのは事実ですが、
RPA導入によってわずらわしい単純作業や繰り返し作業から解放された社員を、顧客サポートや、
人手が足りず踏み切れなかった新規事業やプロジェクトに回すことで、新たなビジネスチャンスを創出することもできます。

ネガティブにとらえず、共生しながら可能性を生み出す存在として
RPAと付き合っていくことが大切です。

◆ まとめ

これからのオフィスの働き方に大きな影響を与えるRPA。
RPAの導入は、業務の効率化はもちろん、
新たな仕事を生み出し、労働へのモチベーション向上にもつがります。

RPAのサポートによる、快適でイキイキと働ける日々。
それはもう、あなたのそばで始まっています。

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